地熱蒸気オンラインモニタの開発

はじめに

地熱蒸気オンラインモニタは、地熱発電所の主蒸気の水質およびガス量をオンライン測定する装置です。

地熱発電とは

地熱発電とは、火山活動などの熱エネルギーによって生じた地下の水蒸気を利用して、タービンを駆動し電気を発電するものです。化石燃料を使わないクリーンエネルギーであるため、地球温暖化防止に貢献できる発電方式として将来性を嘱望されています。現在、全世界ではおよそ300ユニット(888万kW)の地熱発電所が稼働中です。

開発の背景

地熱発電所の蒸気タービンへ供給される蒸気には、シリカや塩化物イオンなどの不純物やガスが含まれており、タービンへのスケール付着や復水器の真空度低下などの要因となっています。プラントの水質を適切に管理するためには、蒸気水質およびガス量をオンライン測定する必要があります。そこで当社は「地熱蒸気性状オンラインモニタリングシステム自動分析装置」を開発しました。開発に当たって日機装は創立より培った火力・原子力発電所向け水質調整システムの技術を応用しました。

装置概要

本装置では、地熱発電所の運転管理に重要な以下6項目を測定します。

シリカ濃度 スケール付着の監視指標
塩化物イオン濃度 タービン腐食の監視指標
非凝縮性ガス濃度 復水器性能 および ガス抽出器性能の監視指標
pH 蒸気水質 監視指標
電気伝導率 タービン腐食の監視指標
酸導電率(酸電気伝導率) 蒸気水質 監視指標

本装置では、測定妨害物質である硫化水素や二酸化炭素を自動的に除去する機能を開発し、測定精度を向上させています。また、月1回の保守を除き無人運転可能です。本装置は、日本国内での実缶試験においても好成績を得ています。

主な特徴

  • プラント管理に必要な6項目を測定します。
    • シリカ濃度
    • 塩化物イオン濃度
    • 非凝縮性ガス濃度
    • pH
    • 電気伝導率
    • 酸導電率
  • 無人運転可能です。
  • サンプル水中の硫化水素を自動で除去します。
  • サンプル水中の炭酸ガス(二酸化炭素)を自動で除去します。
  • 月1回の保守を除きメンテナンスフリーです。

※上記の内容は掲載時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。


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