日機装は次の成長ステージへ
代表取締役社長 甲斐 敏彦
令和元年9月

株主の皆様には、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申しあげます。
ここに日機装の事業概況をご報告いたします。

当第2四半期の業績について

当第2四半期の業績は、受注高859億円(前年同期比1.4%増)、売上収益789億円(同4.5%増)、営業利益35億円(同12.3%増)、税引前四半期利益29億円(同8.6%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益19億円(同6.3%減)となりました。

工業部門では、原油価格の先行きに不透明感はあるものの、足元の価格水準では、上流分野の原油・ガス採掘市場、および下流分野の石油化学関連市場双方で投資が再開され、LEWA社を中心に業績は回復基調にあります。また、LNG市場の成長を受けて、クライオジェニックポンプの引合いは旺盛で、主力のインダストリアル事業の受注高・売上収益は前年同期比で増加しています。その他、米中貿易摩擦の影響を受け、精密機器事業の受注高は減速気味ですが、航空宇宙事業はエンジン部品の出荷が伸長し、工業部門全体では増収増益となりました。

医療部門では、海外、特に欧州における血液透析装置販売は伸長していますが、国内市場では、競争環境の激化に加え、物流費などの経費増加により、医療部門全体では増収減益となりました。

2019年12月期の見通しについて

各事業の業績は概ね計画通りに進捗しております。インダストリアル事業は、LEWA社、Cryogenic Industriesグループの市況回復により業績は堅調に推移しており、メディカル事業は、下期の新型血液透析装置の発売により、当上半期に比し業績改善を見込んでいます。一方で、粉体計測機器事業の株式譲渡に伴う株式売却益の計上および連結除外に伴う下半期業績予測の控除、国内生産拠点再編に伴う支出など事業基盤の整備・強化に向けた当初想定外の経費支出を予定しています。

これら事業の動向と、業績予想の前提となる為替レートの変更(米ドルは109円据置き、ユーロは125円から122円に変更)を踏まえ、売上収益、営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益を修正しました。

今後の取り組みについて

インダストリアル事業では、国内の生産機能を宮崎工場に集約し、生産効率向上、生産能力拡大とともに、抜本的な調達、物流および業務プロセス改革を実施し、キャンドモータポンプおよびクライオジェニックポンプ事業のさらなる拡販と収益力向上を目指します。

精密機器事業では、今後5G通信の世界的拡大により、温水ラミネーター装置を始めとした電子部品製造装置全般の需要拡大を見込んでおり、着実に受注へとつなげてまいります。

航空宇宙事業では、宮崎工場の安定稼働と拠点集約によるコスト最適化など、事業基盤の強化により収益力向上を図ってまいります。

メディカル事業において、下期発売開始の新型血液透析装置は、利便性や治療の安全性のみならず施設経営の経済面のメリットにも配慮した新機能を搭載し、お客様の高い評価を頂いています。保守・管理サービス体制の充実をはかり、さらなる市場の拡大に努めてまいります。また、海外市場においても、当社製血液透析装置の先進機能や信頼性への評価が確立してきたため、新たな販売拡大への体制強化を進めています。