日機装の存在意義
Origin
Since 1953
「特殊ポンプ工業株式会社」として創業。
日本の戦後復興期、社会基盤・産業基盤の整備が加速しはじめていた1953年に、日機装は「特殊ポンプ工業株式会社」として創業しました。日機装の事業は、社会基盤・基幹産業の整備に不可欠な「特殊ポンプ」の輸入とその国産化に向けた挑戦から始まりました。米国の大手メーカーから「特殊ポンプ」の輸入・販売を開始するとともに、特殊ポンプに関する先進技術をいち早く導入。1956年には、国産初の特殊ポンプの開発に成功するなど、“特殊ポンプのリーディングカンパニー”として日本の戦後復興を支えてきました。
Original Technologies
技術の独創性を追究する。
日機装は、日本にはなかった技術シーズを海外から取り入れ、新しい価値を創造してきました。「Original Technologies」という当社のコーポレートステートメントは、「独創的な技術」で社会や人々に貢献していく私たちの姿勢でもあります。「ほかにないもの、ほかではつくれないものをつくる会社」でありたい――今までも、これからも、日機装だからこそできるアイデアと技術で、新しい未来を切り開いていきます。
Business Field
「万が一」が許されない環境で産業・社会を支える。
絶対に漏れてはならない危険な薬液を扱う石油化学プラント、マイナス162度の極低温状態での送液が必要な液化天然ガス、過酷な環境下で高度なエンジニアリング力が必要とされる原油・ガス生産現場、軽さと強度、品質を極限までに突き詰める航空機生産、安全性が命に直結する医療現場――それらは国を支えるインフラであり、人類の生命を支えるとても重要な場所です。独創的な発想と高度な技術で生まれた日機装の製品は、社会的価値の高い環境下で威力を発揮しています。
VALUE 1
例えば――
石油・ガスの調達・供給を支える。
インダストリアル事業で取り扱うポンプは、決して漏れることが許されない特殊な液体を送液するためのポンプです。このポンプは、石油や天然ガスなどのエネルギーサプライチェーンに組み込まれ、その安定調達・供給を支えています。石油や天然ガスの開発・輸送では、高圧、高温、極低温といった過酷な条件下でも確実に、安定的に機能する特殊ポンプが求められます。日機装は、石油・天然ガス向け特殊ポンプのリーディングカンパニーとして高品質な製品を供給。オイルメジャーや国内有数のエネルギー会社からの高い信頼をいただいています。
VALUE 2
例えば――
電力供給の安定を支える。
火力発電所や原子力発電所では、燃料を燃焼し、水から蒸気を発生させ、タービンを回転させることで発電しています。つまり、安定した発電には水(液体)と蒸気(気体)の流体制御が重要な役割を果たしているのです。日機装の精密機器事業では、1954年に日本で初めて火力発電所向けボイラ缶水処理システムを開発して以来、発電プラント向け水質調整システムで数多くの実績を積み重ねてきました。日機装の基幹技術を駆使した水質調整システムは、国内外の発電所に多く採用され、発電所の安全管理の一翼を担っています。
VALUE 3
例えば――
航空機の安全な運航を支える。
航空宇宙事業では、「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」を使用した民間航空機のジェットエンジン用ナセル部品や主翼周辺部品を生産・供給しています。万が一の事故も許されない民間航空機分野では、部品メーカーにも“絶対の安全性、耐久性”を確保するための、高い技術水準が要求されます。日機装では、CFRP部品に関する高度な設計・解析評価・成形・生産技術と品質保証体制を確立。ボーイング社、エアバス社をはじめとする世界の主要航空機メーカーの高い技術水準をクリアし、高く評価されています。
VALUE 4
例えば――
「32万人の透析患者」の生命に寄り添う。
人工透析を受ける患者は、年々増え続けており、その数は国内だけで32万人を超え、そして毎年約5,000人のペースで増加しているといわれています。また、海外でも中国をはじめとした国々においても、その患者数は増加傾向にあるといわれています。日機装のメディカル事業は、人工腎臓のパイオニアとして培ってきた技術ノウハウで、国内外の人工透析患者の生命に寄り添い、透析関連装置の開発・提供を通じて、治療に取り組む医療機関の方々を支えています。
One and Only
「わたしたちにしかつくれないもの」をつくろう。
日機装の事業は、日常では目にしないような特殊な領域を舞台とするものばかりです。そこには、「日本になかった技術、日本になかった製品で新しい市場を作り上げてきた」と社長の甲斐が語るように、独創的な発想と高度な技術力で、社会に貢献してきた歴史と、創業以来変わらない理想があります。活躍の舞台が「世界」に広がってきた今でも、変わることはありません。One and Only―――今までも、これからも、「わたしたちだからこそできること」を追求し、新しいことに挑戦していきます。