高温の液、危険な液の移送に
最適な、無漏えいポンプ

特長

ポンプ部とモーター部を一体構造にすることで、液の漏えいがないシールレスポンプです。

主な特長

  • 無漏えい
  • 幅広い圧力・温度に対応
  • メンテナンスが容易
  • 小型・省スペース
  • 振動・騒音を軽減
  • 国際規格および各国規格への適合

日機装 公式YouTubeチャンネル

ノンシールポンプ の特徴を動画でご紹介しています。

通常のポンプ

ポンプ部分とモーター部分が連結していないため、液もれが発生

キャンドモータポンプ

ポンプ部分とモーター部分を連結/密閉することで液もれを防止

概略仕様

下記以外の特殊仕様もお問い合わせください。

  標準
流量 max. 1000m³/h
全揚程 max. 600m
取扱液 温度 -130℃ ~ +450℃
粘度 max. 500mPa・s
設計圧力 20MPa
接液部材質
  • オーステナイトステンレス鋼
  • CA20
  • HC
その他
モーター出力 0.75~250kW
保護形式 国内耐圧防爆(TIIS)d2G1~4、
各種海外防爆(ATEX,IEC,CSA,TRCU, etc.)、
CEマーク

QH図

50HZ
60HZ

用途例

長年の豊富な実績に基づく技術対応力と信頼性、長寿命の実現で、主に石油化学、石油精製、油脂化学、電力、食品、半導体、空調など幅広い分野で採用されています。

PICK UP小型高速ノンシールポンプ

  • ノンシールポンプの特長はそのままに、さらに小型化したポンプです。
  • 恒温装置などへの組み込み、空調設備などの狭いスペースへの設置に最適です。
サイズをコンパクト化しました。

※「ノンシール」は、日機装株式会社の登録商標です。

製品一覧

汎用性の高い普通型(HN型)

ポンプ部分とモータ部分はアダプタプレートによって結合されています。
普通型の場合はモータの冷却、ベアリングの潤滑の目的でインペラを出た液の一部がFBハウジング、ロータ室、シャフト貫通部を通って再びポンプ室へと還流します。
取扱液の温度や性状によってはステータ組立の外壁に冷却のためジャケットを取り付けることで高温液の移送も可能になります。

粘度の高い液用の高粘度型(V型)

基本構造は普通型と同じですが、液の還流を維持するため、還流路を広く設計することで、粘度の高い取扱液(80~200mPa・s)の移送に適しています。

高温液用の高温型(T型)

高温の液を取り扱うのに適した構造となっています。
ポンプとモータはアダプタで結合されており、アダプタの途中がくびれているのはポンプとモータの間の熱伝導量を低下させることにより熱的に分離するためです。
高温型の場合のモータ冷却、ベアリング潤滑のサーキュレーションは主ポンプとは独立してロータ室前部に取り付けられた補助インペラによって行われます。
サーキュレーションチューブの途中にはモータおよびサーキュレーション液の冷却のために熱交換器が設けられています。

冷却水が不要な高温液用の超耐熱型(X、Y型)

特殊な絶縁材料の採用により冷却水無しで高温液を取り扱うことができます。冷却水が不要となることで冷却水配管等の設備が不要となり、詰まりなどのトラブルの心配がないため、メンテナンスを含めたコストが低減できます。また固まりやすい高融点液の移送のため加温する場合にも適しています。

スラリを含む液用のスラリ
分離型(S、M、G型)

S型

固形物を含んだ液を取り扱うのに適した構造をしており、基本的な構造は高温型と同一です。

モータ後部に設けられた注入口から清浄な母液または取扱液中に混入しても差しつかえない清浄液を注入(バックフラッシング)することにより、ロータ室への固形物の侵入を防止する構造になっています。このポンプの場合には、バックフラッシングラインを設ける必要があります。

M型

バックフラッシング量を少なくする必要がある場合に、ポンプとモータの間にメカニカルシールを装着したメカニカルシール付スラリ分離型(M型)をラインアップしています。メカニカルシールによってポンプ部と分離することによりプロセスへ漏れるバックフラッシング量を100ml/day~500ml/dayに減らすことができます。

G型

腐蝕性の激しい液、重合をおこしやすい液、高濃度スラリ液等を取り扱うのに適したガスシール型(G型)も用意しています。

構造は基本的にはメカニカルシール付スラリ分離型と同一で、ポンプ部とモータ部の間にガスチャンバーを設けてあるのが特長です。

ポンプ部とモータ部がガスチャンバーによって完全に分離されていますので、取扱液によるメカニカルシールの摩耗や腐蝕等の懸念がなく長寿命が期待できます。

ガスチャンバー(ガスシール室)には封入ガスとして例えば空気、N2ガスなどを使用します。

融点の高い液用の高融点型(B、C型)

凝固点の高い液を取り扱うのに適した構造となっています。

ポンプ外面に保温ジャケットを取り付け、ジャケットに温水もしくはスチームを通し、保温することによって、液張り時および運転中に液がポンプ内で凝固することを防ぎます。

取扱液の凝固点、液温により、簡易高融点型(C型)と完全高融点型(B型)を使い分けます。

気化しやすい液用のリバース
サキュレーション型(R、Q型)

フロン、アンモニア、プロピレン等蒸気圧の高い飽和液化ガスを取り扱うのに適した構造となっています。

このポンプではサーキュレーションが一つの閉回路を形成していないことが特長です。

モータ部での気化、ガス溜まりを防ぐため、サーキュレーション液はポンプ室インペラ出口よりFBハウジング、ロータ室を通り、お客様にてご用意いただくリバースサーキュレーション配管を通ってサクションタンクのベーパゾーンへ戻され、一種のバイパス配管を形成することになります。

気化しやすい液用でリバース配管の
不要な加圧サーキュレーション型(HK型)

液化ガス等の気化しやすい液に使用されます。閉ループでモータ室内も高圧に保たれるため、リバースサーキュレーション配管を設置する必要がなくイニシャルコストの低減ができます。詳細は当社へお問い合わせください。

自吸に対応した自吸型(DN型)

基本構造は普通型と同一ですが、フラップバルブなしで自吸できる構造となっています。

フラップバルブがないため、腐蝕性の強い液も取り扱い可能であり、またフラップバルブの詰まりによる自吸不良等も発生しません。

多段型

揚程の高い仕様条件の場合に使用されます。

バランスディスクの採用により軸スラスト力は自動調整され、幅広い流量域をカバーしています。

コンパクトで分解・組み立てが容易な構造であり、現場でのメンテナンスも可能です。

API685に対応したAPIシリーズ

API685規格に対応したシリーズです。主に石油精製や石油化学プロセスの過酷な条件下で使用されます。

装置組込みに適した小型高速ノンシールポンプ

ノンシールポンプの特長はそのままに、さらに小型化したポンプです。インバータ制御により省エネ、ワイド流量レンジ運転が可能となりました。

恒温装置などへの組み込みや空調設備などの狭いスペースへの設置に最適です。

即納可能なJITシリーズ

即納可能なJIT(ジャストインタイム)シリーズです。主要材質をステンレスとしており、広い範囲の取扱液に対応が可能です。緊急時などお急ぎのご要望があるときは即日出荷します。