環境への取り組み

私たちは、安全かつ高品質の
製品やサービスの提供といった事業活動を通じて
社会課題の解決と価値創造に取り組み、
脱炭素社会に貢献していきます。

基本的な考え方

日機装は、「環境宣言」の目標実現に向けて、「環境理念」と「行動指針」からなる「日機装環境宣言」を1998年に発表し、循環型社会に貢献する企業として取り組みを続けてきました。

日機装は、社会動向や事業環境に応じて変化してきた地球規模の環境課題に対応するため、脱炭素社会の実現、自然との共生、循環型経済/社会の実現の3つを取り組みテーマに掲げ、社会課題の解決に取り組んでまいります。

日機装環境宣言

環境理念

日機装は、『いのち』と『環境』を原点に、独創的な技術で、世界に貢献することを目指して企業活動を進めています。
いま世界は、自然と共生し、『持続可能な発展』を図る社会への転換期にあります。わたしたちは、事業活動を通じて、気候変動、生物多様性の喪失や環境汚染、資源枯渇等の地球規模の環境問題に取り組み、社会とともに成長を目指します。

行動指針

  • 開発・設計の段階で環境・安全についての評価を行い、環境保全を配慮した製品の開発に努めます。
  • 生産・流通・サービス・廃棄などの段階で発生する廃棄物・汚染物質の最小化と適切な処理に努めます。また、資源・エネルギーの節約に努めます。
  • 環境関連の法律・規制・協定などを遵守することはもとより、自主管理目標を設定し環境管理レベルの向上に努めます。
  • 社員への環境教育を徹底し、企業の一員として、また社会の一員として環境保全に努力することが重要であるという認識の定着に努めます。

自然との共生、循環型社会への取り組み

日機装は、各事業分野での革新的な技術改革を通して、自然環境への負荷を低減し、持続可能な環境の実現に貢献することを目指しています。この方針に沿って、生物多様性の維持・保全、環境汚染の予防や影響の軽減、水資源などの資源利用効率の向上、廃棄物の最小化、3R 【Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)】などの取り組みを推進しています。

環境マネジメント体制

環境マネジメントシステム

日機装は、PDCA(Plan→Do→Check→Action)という概念に基づいて、環境の継続的改善を実践します。
環境側面の調査、著しい環境影響の特定、環境マネジメント計画の策定と実施、トップマネジメントによる見直しなどを通じて環境マネジメントシステムの構築に取り組み、国際規格(ISO14001)の認証取得を進めています。

このシステムを通じて、CO2排出削減では、各製作所単位で使用資源の管理を行い、事業活動のすべての段階での継続的な温室効果ガス削減に取り組んでいます。なお、CO2排出削減は、生産にかかわる温室効果ガス排出量だけでなく、事業活動全般における温室効果ガス排出量も対象としています。

事業所 ISO14001 取得年月 関連資料
日機装技術研究所・東村山事業所
(旧:東村山製作所)
1991年1月 環境方針(PDF:206KB)
金沢製作所 2000年5月 環境方針(PDF:132KB)

ISO14001認証事業所 数および比率データ

国内拠点活動計画

環境活動計画を事業所ごとに策定し、具体的な目標を立てて取り組んでいます。主な取組項目は以下のとおりです。

事業所 環境活動計画
本社 エネルギー使用量と温室効果ガス(CO2)総排出量の削減
温室効果ガス(CO2)総排出量を削減する
日機装技術研究所・東村山事業所 温室効果ガス(CO2)総排出量を削減する
廃棄物のリユース・リサイクル率の維持・向上
(廃棄物のリデュースならびにリユース・リサイクル)
環境に配慮した業務改善
環境教育・訓練の実施と地域・社会への貢献
静岡事業所 コピー用紙の購入量の削減
温室効果ガス(CO2)総排出量の削減
3R(Reduce、Reuse、Recycle)活動の推進
環境教育・訓練の実施と地域・社会への貢献
金沢製作所 温室効果ガス(CO2)総排出量の削減
  • 環境に配慮した製品づくりで、資源および材料使用量の削減
  • 環境に配慮した製品づくりで、廃棄物量の削減とリサイクルの推進
  • エネルギー使用量の削減
環境教育・訓練の実施と地域・社会への貢献
事業活動や個々の取り組みが与える環境影響についての「意識付け」の推進

環境負荷低減に貢献する製品

脱炭素化社会実現に貢献する液化水素用ポンプ

地球温暖化対策に貢献するための手段の一つとして、燃焼時にCO2や有害物質を排出しない水素の活用が注目されています。水素の輸送、貯蔵、利用を実現させるため、CE & IGグループではLNGや産業ガスで培った技術を応用し、いち早く液化水素用ポンプの開発に取り組んできました。すでに米国では、フォークリフト(荷役自動車)の燃料として水素が利用されており、CE & IGグループのポンプが燃料充てん時に利用されています。

本格的な水素社会の実現に向けて、今後もグループ一体となって新たなソリューションを提供していきます。

血液回路の型式削減の取り組み

日本で使用されている透析装置の血液回路は、医療機関ごとに異なった仕様で生産されており、透析施設の分だけ型式が存在します。資源の有効活用の観点からも現行の複雑化した商品構成の見直しや型式の集約を行い、生産性の効率化に加えて、省資源化や廃棄物の低減にも取り組んでいます。

医療機器の再資源化システム

日機装は、使用済みの当社製透析装置の廃棄物のうち、使用者に同意を得たものを再利用、リサイクルする取り組みを行っています。このシステムは、顧客の廃棄に関する負担を低減し、循環型社会への貢献につながっています。

その他の環境配慮型製品

事業分野 製品 内容 SDGs
航空宇宙 CFRP製航空機部品
(カスケードなど)
航空機部品の軽量化を図る 13 気候変動に具体的な対策を
インダストリアル クライオジェニック
ポンプ
LNGの生産・消費に欠かせない極低温・高圧時にも正常に稼働するポンプ 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
キャンドモータ
ポンプ
無漏えいのポンプ。危険な薬液の輸送時に漏えいを防ぐ 12 つくる責任つかう責任
ダイアフラムポンプ ダイアフラムで液漏れを防ぎ危険な液の定量注入用途で活躍する往復動ポンプ 12 つくる責任つかう責任
深紫外線LED UV-LED 水浄化装置 環境負荷の低いUV-LEDを用いた水浄化装置 6 安全な水とトイレを世界中に