深紫外線LED

分析

APPLICATION

こんな場面で深紫外線LED(DUV-LED)は
活躍できます

環境分析で

分析装置の性能を向上

ある種の物質は特定波長の紫外線を吸収する特性を有しており、紫外線を照射し、透過した光量を測定することで、気体中の濃度を求めることができます。オゾン分析装置でこの原理が活用されているほか、TOC(全有機炭素)、タンパク質、SOx、NOx、塩素なども類似の原理で分析することが可能です。

これらの分析には、従来、紫外線水銀ランプが用いられてきましたが、サイズや電圧の関係で、さまざまな制約がありました。この分析装置に深紫外線LEDを用いることで、小型化・低消費電力化を実現できます。

食品製造工程で

食品向け分析技術の高度化に貢献

ある種の物質には、紫外線を照射することで蛍光する特性があります。食品製造工程における異物の発見・分析においても、この特性を活用した装置が用いられています。蛍光に必要な波長は対象物によって異なりますが、従来の紫外線水銀ランプでは、発光スペクトルが固定されているために波長を選択することが困難でした。

深紫外線LEDには波長を選択できるという特長があり、従来の光源では不可能であった分析技術の実現に寄与すると期待されています。さらに、水銀フリー、放射方向への熱発生ゼロ、小型で設計の自由度が高いといった、食品向け分析に応用するうえで有利な特長をいくつも有しています。

透析治療で

適切な治療に貢献する透析量モニタリング機能を実現

毎回の透析治療が透析量を確保できたかは、治療前後の採血で確認するのが一般的な方法です。
深紫外線LEDを用いた「DDM(透析量モニタ、Dialysis Dose Monitor)は、治療中に透析排液※1のUV吸光度変化率を連続的に測定することで透析量を算出し、グラフ表示します。これにより、毎日の治療で目標とする透析量を確保できているかを連続的に確認できます。
深紫外線LEDは、この光学測定にあたって、「小型・単一波長・任意の波長選択性」という特長を有します。
同様に、血液分析など医療分野における他の分析用途への応用も期待されています。

  • ※1 血液中の老廃物などを装置を通して透析液に移動させたもの

深紫外線LEDによる
分析のメリット

分析用途に適したさまざまな
特長を有しています。

DUV-LEDは、小型、単一波長、波長選択性、ON/OFFの切替容易性、光の指向性、長寿命、
低消費電力、水銀フリーなど、分析に有利なさまざまな特長を有しています。
従来の紫外線水銀ランプに替えて使用することで、
分析機器の小型化・コストダウンが可能になることはもちろん、これまで実現できなかった
新たな機器の開発においても大きな期待が集まります。