深紫外線LED
ノーベル賞受賞者との協働で
世界最高出力を達成した
日機装の「深紫外線LED」
2006年から「深紫外線LED」の研究を開始
「青色LED」の先駆的研究開発を評価され、名城大学の赤﨑教授、
名古屋大学の天野教授は、2014年にノーベル物理学賞を受賞されました。
日機装は、2006年から赤﨑教授、天野教授とともに、さらなる窒化物半導体の可能性を求めて、
名城大学内に事業化ベンチャーの創光科学を立ち上げ、
両教授のご指導をいただきながら、深紫外線LEDを製品として実用化すべく努力してきました。
世界最高出力の深紫外線LEDの量産開発に成功
従来製品の1.7倍の光出力と
長寿命を両立
2012年の深紫外線LEDのサンプル販売開始後も、
さらなる高出力化を望む市場の要望に応えるべく、技術改良を重ねていきました。
そして2015年10月には、量産化技術が確立されたものとしては
世界最高出力となる50mW(従来品の1.7倍)の光出力を持ち、
10,000時間超の製品寿命を両立した深紫外線LEDを開発に成功しました。
250nmから350nmのLEDに
事業に特化
紫外線は、400nmよりも波長が短い光のことです。
この範囲でLEDとして実現されているのは250nmから400nmの波長をもつLEDで、
これらを「紫外線LED(UV-LED)」と呼びます。
日機装は、その波長のうち250nm~350nmのLEDを提供しており、
なかでも、280nm以下の「深紫外線」に特化しています。
深紫外線LEDは、水や空気の浄化、樹脂硬化、光触媒などの光源としての特長が、
従来品と比較して大幅に優れていると考えているからです。
深紫外線LED専用の開発・
製造拠点を保有
深紫外線LED、およびそのモジュールの設計・開発・製造をしているのが石川県にある白山工場です。
日機装の深紫外線LEDの発光波長は、255~350nmの深紫外線領域であり、発光強度や寿命が世界最高レベルに達しています。
実用化を加速する、光学特性と流体特性との
マッチング
従来事業とのシナジーを
活かして
日機装の深紫外線LEDの応用製品の一つである水浄化装置は、
独自の流体制御技術によって水の流れを制御し、
光学特性と流体特性をマッチングし最適化しています。
これにより、LEDの光利用効率を最大限に高め、高い浄化性能を実現しています。
当社は、これまでも流体に対する機器設計やシミュレーション技術、構造・加工の安定化技術、
粉粒体の分析、医療機器としての安心設計などの技術ノウハウを蓄積し、
さまざまな分野に製品を提供してきました。
今後も従来事業とのシナジーを活かして深紫外線LEDのさらなる応用を追求していきます。
「深紫外線LED」の主なアプリケーション分野
深紫外線LEDの技術ブランド
高い水準の信頼性、品質を有する深紫外線 LED の提供を目指して、当社の定める基準 を満たす深紫外線 LED のブランド名称を 『SumiRay』 としました。また、深紫外線 LED SumiRay(スミレイ)と光触媒技術の融合による 独自の除菌・消臭技術を『AEROPURE TECHNOLOGY(エアロピュアテクノロジー)』とし、今後も製品開発を進めてまいります。